2009/03/08

WATCHMEN #5

3/28に公開される映画版WATCHMENに先駆けて、先日漫画版WATCHMENが復刻された。
友人にサプライズとしてその復刻された漫画版WATCHMENをプレゼントしたあとなので(まあ、全くサプライズしてなかったが)、今回復刻版について書く。

この復刻版は、再カラーリング、翻訳の見直し、等、以前発売されていた電撃コミック版とくらべ、いくつかのブロウアップが行われているが、特筆すべきは、巻末の資料で、原作者自身が連載前に書いた、キャラクターの設定資料集が付属している。

これは、発売元のホームページによれば、

1988年にグラフィティ・デザイン社から発売された限定ハードカバー版にのみ収録されていた48ページの特典資料を丸ごと復刻している。

との事で、どのようにしてWATCHMENの魅力的なキャラクターたちが創造されていったか、その過程を48ページにも渡って解説してある、実に面白い資料になっている。

電撃コミックス版の巻末にこんな文章が載っている。

ウォッチメンに登場するキャラクターは60年代に活躍したチャールトンコミックスのヒーローたちをモデルにしている。経営不振に陥っていたチャールトンは、1984年にキャラクターの権利をDCコミック(筆者注・WATCHMENの発売元)に売却(結局、86年に活動休止)。それを知ったアラン・ムーア(筆者注・原作者)はそれらのキャラクターをウォッチメンに使用したいと、DCに申し出た。

しかし、DCは他の作品での使用を考えていたため、その申し出を却下する。
そのために、オリジナルキャラクターでWATCHMENをこさえた、という経緯があるらしい。

文中、「チャールトンコミックスのヒーローたちをモデルにしている」とあるが、今回の資料を読むとモデルどころの話ではなく、逆にチャールトンコミックスのキャラクター設定からWATCHMENの物語をひねり出したようだ。

例えば昔、ファミコンジャンプという、ジャンプの歴代キャラを使ったゲームがあったが、ジャンプの過去のキャラの設定をほぼそのまま使って、話を作り、SFで最も権威ある賞である「ヒューゴー賞」を取る(あるいは日本SF大賞を取る)。
それぐらいの偉業をやってのけたアラン・ムーアの天才ぶりが本当に凄い。

その凄みがわかっただけで、今回の復刻版は買ってよかったと思った。

チャールトンコミックスの詳しい説明はこちらで。
Charlton Comics - Wikipedia, the free encyclopedia

アメコミはシステム自体が面白い。
アメリカン・コミックス - Wikipedia

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